向田将央議員 自民党議員団の向田将央です。会派を代表いたしまして討論を行います。

議案第111号東雲小学校改築・(仮称)松山市教育センター新築電気工事請負契約においては、入札は適切に執行されていますが、議案第110号東雲小学校改築・(仮称)松山市教育センター新築主体その他工事請負契約は、契約に至る経緯に不明な点が多いことから、我が会派としては不本意ではありますが、工期を合わせる必要があることから、議案第110号及び第111号について、あわせて反対をいたします。

一日でも早く新校舎を提供し、新しい教室で学んでもらいたいという気持ちは、子どもたち、そして地元の皆様など、多くの市民の望むところだと承知しています。しかしながら、総額約22億5,000万円もの多額の費用がかかるため、議会としては市民からお預かりした大事な税金の予算執行に当たり、チェック機能を果たすことが当然であります。

一番の問題は、野志市長、そして理事者の認識が欠如していることであります。

最近の他市でも、大型物件がたびたび入札不調に陥っていることをいまだに認識できていないことが問題であります。その認識不足から、二度の入札不調を受け、その辞退業者に対し聞き取り調査をしていることが、そもそもの今回の問題の根源にあることを理事者の方々にはまず反省をしていただきたいものです。

今回の入札の問題点を申しますと、1回目の入札が不調となり、その理由を辞退した業者に聞き取り調査をしたとのことですが、そのときの聞き取り調査結果は、辞退の理由は工期が厳しいというものでした。それを受けて2回目の予定価格は、工期を1カ月延長し約5,000万円増額しました。

にもかかわらず、1回目の入札を辞退し、聞き取り調査に応えた辞退業者は、入札に参加をしませんでした。不可解であります。さらに、2回目に参加しないということは、入札の意思がないと思われます。理事者は、何と3回目の入札準備に際し、この業者に対し、またもや聞き取り調査をしています。

結果、さらに予定価格は1回目から見ると約1億7,000万円膨らみました。どうしたことでしょう。そして3回目で、やっと落札。しかしながら、参加業者は1者のみ。その業者は、常に聞き取り調査に応えていた辞退業者であります。

つまり、2回目、そして3回目と予定価格の設定において、この落札した業者がかかわっていたということが問題であります。この落札業者が、予定価格にかかわり続け、3回目の入札はこの業者のみが参加し、そして1者入札で落札したという事実は無視できません。

業者の意向が強く反映された入札だとも言えるでしょう。

今回の議案審議において、着工のおくれが生じるものの、拙速過ぎる議案審議、そして本契約の締結に至る過程が不透明でありますことから、我が自民党議員団は今回は継続審議とし、早急に時間をいただき、議論を深め、臨時議会を招集して、議員全員が納得をした上で議案に賛成し、事業を進めていただきたいと考えておりました。

そして、多くの議員が納得できていない状態でありますことから、文教消防委員会では継続審査を強く求めましたが、賛成多数で議案の可決に至ったことは大変残念であります。

以上のことから、継続審査が採択されず、否決という選択しかなくなったことは不本意でありますが、議案第110号及び議案第111号に反対をするものであります。

以上で、討論を終わります。御清聴ありがとうございました。

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