令和 7年 9月定例会 09月16日-04号
本市の「文化」に対する考え方について
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◆質問 向田将央議員
◆向田将央議員 おはようございます。自民党議員団の向田将央でございます。一般質問をさせていただきますので、理事者の皆様におかれましては明快な御答弁をよろしくお願いします。
本日は、松山市の文化に対する考え方についてお伺いしたいと思います。JR松山駅周辺地域に関して、現在建設が予定されているアリーナについて、先月の中村知事の会見では、大規模コンサート開催には、最低8,000席が必要との御意見が紹介されていました。また、松山市が約9,250平方メートルでアリーナ建設をしようとしていることについて、他県では2万平方メートルのスペースで建設されていることも御指摘されました。さらには、駐車場が不足するのではないか、機材を運ぶ大型トレーラーが入るスペースが確保できないのではと駐車場確保についても松山市の実現性を疑問視されていました。まず、お伺いします。このアリーナ建設について、中村知事の駐車場が不足するのでは、大型トレーラーが入るスペースが確保できないのではというコメントについて、松山市の考えをお聞かせください。また、松山市は、当初5,000席程度のアリーナと100席程度の小ホールの整備を目指していたと思いますが、いつ5,000席程度だったのが5,000席以上となったのか、お聞かせください。また、先日市長から、8,000席も可能という発言もありましたが、具体的な規模はどのように決めていくのか、お聞かせください。
◎答弁 坪内洋交通拠点整備担当部長
◎坪内洋交通拠点整備担当部長 アリーナ利用者の駐車場は、JR松山駅の立地を生かし、公共交通機関の利用促進やパーク・アンド・ライドも検討したいと考えており、搬入用の大型トレーラーなどは、敷地内に常時駐車させる必要はなく、近隣の市有施設を臨時駐車場とするなど、事業者の意見も聞きながら、適切な場所を検討します。次に、アリーナの席数は、車両基地跡地の検討会を立ち上げた当初、5,000席程度のアリーナと100席程度の小規模ホールの整備を目指していましたが、検討会の意見やBリーグの基準を踏まえ、5,000席以上のアリーナの整備を目指すとした基本計画を本年7月に策定したものです。次に、アリーナの規模について、本市は、車両基地跡地の約9,250平方メートルの敷地内で整備を検討する中、仙台市では約7,930平方メートルの敷地に最大約7,200人収容できるゼビオアリーナ仙台を整備した事例もあります。また、車両基地跡地の検討会で、コンサートでは8,000席程度が必要という意見がある一方で、規模にとらわれず、松山らしさを出すべきという意見もあります。今後も敷地の有効活用を検討するとともに、プロモーターや関係団体など民間事業者の声を聞きながら、適切な規模を検討していきます。以上です。
◆質問 向田将央議員
◆向田将央議員 ありがとうございます。
私自身もアリーナ建設は、今後の松山市発展のためにも一つの試金石ともなる事業だと考え賛成をいたしました。特に、愛媛オレンジバイキングスのホームアリーナとしてその機能が発揮できるよう、最善の解決策が見つかることを願っています。冒頭、アリーナ建設に関連した質問をさせていただいたのは、今回の議会質問にも関連する内容でもあるからです。恐らく私を含め、ほとんどの松山市議会議員の方が、JR松山駅の駅舎のみが完成し、周辺の土地の用途が決まっていないことで、市民の皆様から様々な御意見や御要望を受けてきたのではないでしょうか。私が特によく伺ったのが、今後場所を移して建設が検討されていく新しい市民会館についてでした。中でも音響について、市民会館大ホールの収容人数は、立ち見も含め2,000名程度かと思うのですが、この施設の音響が、全国でもまれに見るレベルの音響とのことで、移転して建設する際には、同程度とは言わないものの、特にアンプを使わないような音楽を演奏する際には、現在の市民会館と遜色のない機能を備えてほしいという要望でした。付け加えると、音響面では、アリーナではとても現在の市民会館の役割は果たせないということでした。私は、現在、松山市で音楽活動をしている方で、これまで香川県をはじめ、全国で音楽活動をされてきた方に相談をしました。その方が懸念しているのが、新しく建てられる市民会館に何千人規模の大ホールを造ることに対して、周辺に代替えとなる施設が複数あり、新しく何千人規模の大ホールを造ったとして、数えるほどしか利用されず、大ホールは新しく建てられる市民会館の赤字の要因になるかもしれないとのことでした。例えば、四国で大きなイベントをするにしても、行政レベルで音楽に対する考え方が全く違うのだそうです。香川県では、四国でも最大規模、最大1万人収容可能なアリーナが建設されたのですが、それは今年の春の話です。私としては、新しく建てられようとする市民会館の相談を音楽の専門家に相談した結果が、松山市の議員として予期せぬ厳しい御意見をいただくことになりました。お伺いします。市民会館の移転先として、JR松山駅周辺地域は、現在も候補地の一つとして残っているのか、教えてください。また、建設が検討されている新しい市民会館には、音楽などで優れた音響設備を引き継ぐ施設としての役割も期待されていますが、どのような音響設備を想定されているのでしょうか。また、このような文化施設は、単純な損益で判断するものではなく、未来に文化資産を残し継承していく役割も担っており、社会的、文化的価値で捉えるべきだと考えています。文化施設の市民会館に対して、収益性と文化継承、どちらが重要だと考えているのか、お示しください。
◎答弁 佐伯文男坂の上の雲まちづくり部長
◎佐伯文男坂の上の雲まちづくり部長 まず、市民会館の移転先にJR松山駅周辺は候補地に残っているかについて、JR松山駅周辺では、市が計画しているアリーナの整備を目指すとともに、民間開発を促すため、現在、商業施設や子どもアミューズメント施設など具体的な整備に向けた検討を行っています。市民会館の代替施設は、新たに立ち上げた文化施設の在り方検討会で必要とされる機能や規模について意見を伺うことにしており、検討する内容に応じて適地を検討したいと考えています。次に、音響設備の想定ですが、同じく文化施設の在り方検討会の中で、実際に市民会館を利用している文化団体の関係者からホールの機能について意見を伺うため、その中で音響設備についても検討したいと考えています。最後に、収益性と文化継承のどちらが重要かについて、文化施設は、文化芸術の鑑賞や発表の場として、市民が気軽に文化芸術に触れるとともに、これまで受け継がれてきた伝統芸能を次世代に引き継いでいくための重要な拠点になります。その一方、受益者負担の原則の下、可能な限り稼働率を高め、健全な収支を維持する必要があるため、収益性と文化継承の両面についてバランスの取れた運営に努めたいと考えています。以上です。
◆質問 向田将央議員
◆向田将央議員 ありがとうございます。
地域で音楽活動をなさっている音楽家の皆さんが、生徒さんを集めて行う音楽発表会の会場としての需要が一番多いのは、100名程度の規模なのだそうです。市内では、100名規模のホールが、例えば土居田や枝松などにあったのですが、その数はだんだん減っているのだそうです。一番需要が多いにもかかわらず、逆にその数は減っており、限られた会場を音楽家の皆さんが工夫して利用している、そんな状況です。もしも100人規模のホールが複数できるのなら、何千人の大ホール1つよりも需要としては多いのではないでしょうか。お子さんたちが、そのようなホールでたくさんの観客に見守られながら、うまくいったり、失敗したり、時には全く演奏ができず、会場で大きな涙を流す。次こそは、次こそはと必死で練習を重ねた結果、やっとの思いで栄光をつかむ。失敗の経験をたくさんできる環境をつくることが、松山市全体の音楽のレベルを引き上げ、松山という場所で音楽をしたいという人を増やす環境をつくることに役立つのではないでしょうか。お伺いします。松山市は数多くの俳人を生み出し、育んだ俳句のまちです。その文化的な歴史を大切にし、松山市ではついに全国規模の俳句甲子園が開催されるまで俳句文化を育てることに成功しました。このような環境をつくるために、松山市が行政としてどれほどの支援をしてきたのかがよく分かります。同じだけの熱量を俳句以外の分野にも注ぎ、育むことはできないのでしょうか。松山市の御意見をお聞かせください。
◎答弁 野志克仁市長
◎野志克仁市長 俳句以外で、坊っちゃん文学賞は今年22回目を迎え、昨年は全国47都道府県に加え、海外の19の国と地域から8,000点を超える作品の応募があり、広く注目される文学賞に発展しました。令和4年から受賞作品を地元の劇団が、よみ芝居で舞台化するなど、演劇と融合し、新しい展開も生まれています。また、令和5年から、まつやまライブ!まちなかパフォーマンスで吹奏楽や大道芸とバイオリンの演奏会などを商店街で開催し、文化芸術に気軽に触れられる機会をつくり出しています。そのほか、市文化協会や文化・スポーツ振興財団で、芸術祭と美術展や二之丸薪能に加え、今年で30回目の市民ミュージカルなど、様々な文化事業が定着しています。これからも、俳句はもちろん、伝統的な文化行事をはじめ、時代の変化に合わせ多様な分野で文化芸術を育み、根づかせるよう後押しします。以上です。
◆質問 向田将央議員
◆向田将央議員 ありがとうございます。
文化として考えた場合、このような問題を抱えているのは、音楽だけではないと思います。文化活動を披露するには、会場費や設営費を含め、決して安くはない費用が発生します。文化活動を披露するのは、民間の有志の団体であり、おのおのが愛している文化を発展させたいと願う皆さんが、出席者から参加費を集めるなど、様々な形で資金を調達し、ボランティアさんの応援ももらいながら運営をしています。本来であれば、文化を育成する役割は、民間ではなく、行政側にあるのではと思っています。行政が積極的に関わるべき育成事業を、民間が代わりに実践してくださっている、そのような考え方が本来行政側には必要なのではと思っています。自治体によっては、このような感謝の発想から、毎年度のコンクールの費用の一部を行政側が負担する、そんな自治体もあるのだそうです。また、他の自治体では、文化の育成に対する関心が高く、例えば特別な賞を受けた受賞者に対し、市長がじきじきに表彰し、その賞状や盾を手渡す、そんな事例もあります。受賞者の立場に立って考えると、これは非常に栄誉なことであり、自分が取り組んでいることに対し、これからもっと研さんを積んで精進しよう、そんな気持ちを抱くきっかけにもなる取組だと思います。お伺いします。文化芸術分野のコンクールなどで優秀な成績を収めた方に対し、市長が直接表彰し、その栄誉をたたえるといった行動が、ひいては松山市全体の一つ一つの文化水準を向上させ、松山市を魅力ある自治体とするきっかけにもなると思うのですが、どのように感じられるでしょうか、市長のお考えをお聞かせください。
◎答弁 佐伯文男坂の上の雲まちづくり部長
◎佐伯文男坂の上の雲まちづくり部長 本市では、文化芸術活動で日本一に輝くなどの功績を収めた個人や団体に、かがやき松山大賞を贈っており、これまでに連句やピアノ、演劇など様々な分野で受賞された皆さんを市長が直接表彰し激励しています。また、長年にわたる活動で、本市の文化芸術の振興に大きな貢献をした方には、きらめき松山市民賞を贈り、表彰式でその功績をたたえています。そのほか、市民の皆さんが、出演者やボランティアスタッフとして参加する市民ミュージカルをはじめ、民謡の公演や書道展の式典などに参加させていただいた際には、日々尽力されている皆さんへ謝意をお伝えするとともに、引き続き本市の文化振興にお力添えをいただけるようお願いしています。今後も本市の文化芸術の発展に寄与される方々の表彰や激励を通して、日々の研さんを後押しし、文化芸術の継承と発展につなげていきたいと思います。以上です。
◆質問 向田将央議員
◆向田将央議員 ありがとうございます。
現在、JR松山駅周辺の利用方法として、100席程度の小ホールの整備が白紙になったことに異論はございませんが、一方で私に御相談をくださった音楽家の皆さんの御要望をかなえられない結果になったことも事実です。松山市では、今年築60年を迎える市民会館について、条件次第ではありますが、最長であと10年は使用できるとする調査結果を公表され、言い換えれば、耐震強度の問題から、市民会館は10年以内には閉鎖ということだと思います。8月30日の愛媛新聞の記事によると、老朽化する堀之内市民会館の代替施設について、新しく建設するだけでなく、既存施設の活用も検討するとありました。また、今年度補正予算では、市民会館が閉館した場合に必要となる機能を定めたモデルプランを作成するために、その調査を委託するための経費も計上されています。お伺いします。市民会館の代替施設として、新しく建設するだけでなく、既存施設の活用も検討するとしていますが、いずれも同じ場所に建て替えができないことを前提にしています。市民会館を今と同じ場所に建て替えができない理由として、この地域が国の史跡に指定されていることが理由であるとも聞いていますが、それ以降、堀之内の松山城跡が、何かの研究の対象になったり、文化財としての役割を果たすような取組がされていたりしているようにはとても思えません。市民会館の代替施設について既存施設の活用も検討するという記事はどういう意味なのか、教えてください。
◎答弁 佐伯文男坂の上の雲まちづくり部長
◎佐伯文男坂の上の雲まちづくり部長 市民会館の代替施設については、既存施設の活用、周辺での別途整備、アリーナとの整合性などの観点から文化施設の在り方検討会で意見を伺うことにしています。そのうち、既存施設の活用については、県民文化会館のほか、市内各施設、周辺市町にも文化施設があることから、施設の機能、規模に応じた役割分担を検討します。現在、総合コミュニティセンターのキャメリアホールでは、高音質な音響設備に更新するとともに、色や光量が切替えできる照明のLED化を行うなど機能向上を図る改修を行っています。今後も総合コミュニティセンターの企画展示ホールや市総合福祉センター大会議室など文化イベントで利用されている市有施設の音響や照明などの設備の充実で活用の幅を広げることも検討したいと考えています。以上です。
◆質問 向田将央議員
◆向田将央議員 ありがとうございます。
私は、以前堀之内にサッカースタジアムを建設することについて質問をしました。そのときの松山市の答弁を抜粋します。城山公園は、そのほぼ全域が国から史跡指定され、その区域内は文化財保護法の規制を受けています。堀之内の地下には、江戸時代の貴重な遺構などの文化財が残されていることから、文化財を後世に残すために、文化庁からは史跡の適切な保存と活用のための整備事業を進めるよう指導を受けています。このことから、大規模な施設の新設など大がかりな再開発を実施することは困難ですが、史跡の保存、活用に配慮した整備を進め、完成した施設を利活用することが、本市活性化の一つの方策につながるものと考えていますとの答弁でした。また、松山市は、以前堀之内地区城山公園の利用方法に関連したパブリックコメントも実施しました。最後にお伺いします。堀之内の地下には、文化財が残されているのは理解しました。ただ、市民会館だって立派な文化施設であり、後世に残していく必要があるのではないでしょうか。文化庁が松山市に対して指導しているのは、史跡の適切な保存と活用のための整備事業を進めるよう指導しているだけで、全く建てられないとは言っていません。そこで、これまでの経緯も含めて改めてお伺いします。堀之内には、建物という建物は全て立てることができないのでしょうか、御見解をお聞かせください。また、松山市が令和3年7月に城山公園堀之内地区についてパブリックコメントを実施されました。この結果がホームページを探しても見当たりませんでした。一番多かった御意見のみで構いませんのでお聞かせください。
◎答弁 鷲谷浩三開発建築部長
◎鷲谷浩三開発建築部長 史跡内に新しい施設を整備するには、発掘調査や文献調査を通じて詳細な整備計画を策定する必要があります。現在整備している休憩所やトイレなどは、史跡公園の利活用に必要な便益施設で、史跡の価値を損なわないため整備が認められていますが、市民会館は、史跡の保存、活用に直接関係しないため、建て替えは困難であると考えられます。また、本市が令和3年7月に実施したパブリックコメントで最も多かった意見は、サッカースタジアムやラグビー場などの球技場を建設してほしいというものでしたが、御説明したような理由から、実現は困難なため、整備計画への反映はしないという市の考え方を公表していました。なお、パブリックコメントの結果の公表は、令和3年度までは、実施した年度末までホームページに掲載する運用をしていたため、現在は掲載されていません。以上です。
◆質問 向田将央議員
◆向田将央議員 ありがとうございました。以上で、私の質問を終わります。

